アタシポンコツサラリーマン

ポンコツサラリーマンが、マンガ・アニメについてつらつらと書きます。不定期更新ですが、気が向きましたらぜひぜひお立ち寄りを。

【アニメ】ダーリン・イン・ザ・フランキス

こんにちは、いさおです。

 

平成の最後の夏の感慨に耽るうちに、夏も折り返し地点です。

人の少ない花火大会に行きたい。

 

2018年夏アニメもいつの間にか始まって早一ヶ月ですね。

マンガファンの間では水上先生原作のプラネット・ウィズが話題です。見てます!

他だと自分は少女☆歌劇 レヴュースタァライト推しです。あれすごいですよ。ストーリとかじゃなく画面の勢い100%で引き込まれてしまいます。1話だけでも見てみてください!

 

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この流れで夏アニメの話になるか、というとそういうわけではなく、今回は前クール視聴の総決算として、「ダーリン・イン・ザ・フランキス」を振り返りたいなと思います。

 

 

 

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なぜダリフラを振り返るか。

いろいろな評価があるとは思いますが、自分としては本作、自分のコンテンツ理解のあり方を一つ改めさせられた作品であるからです。

 

 

というわけで、ネタバレ無制限で、ダリフラの魅力を2点、振り返っていこうと思います。

 

なお、毎度のごとく「自分はこう勝手に思った!!」という記事です。

「なるほどそんな考え方もあるか・・・いやあるか?」くらいのノリで読んでいただければ幸いです。

 

 

1.  最大瞬間風速の凄まじさ

本作は長期的なストーリーとしての質もさることながら、1話1話、1シーン1シーンの瞬間的な盛り上がりを非常に重視している印象がありました。

時々画面の縦横比が映画のそれになり、重要なシーンを他のシーンから目に見える形で区別していたのも、上記の姿勢の現れなのではないでしょうか。

 

特に、本作の山場におけるストレリチア出撃シーンは、それぞれヒロとゼロツーの出会いの重大さ、運命性を表現して余りあるほど、見事な演出でした。

 

「フランクスに乗りたいんじゃない、キミに乗りたいんだ」と初めてヒロが言い放った4話。

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「ゼロツーに乗りたい」から「ゼロツーのために乗りたい」に変わった6話。

 とどめの攻撃の際に両翼のような光が走ったのは本当にアツい演出でした。

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ゼロツーとの失われた過去が発覚し、初めて本当の意味でゼロツーとわかりあえた15話。

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そしてクライマックス、これまで自分を孤独や狂気から救ってくれたヒロを、今度はゼロツーが救った21話。

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そして、以上の見せ場はそれぞれ、ヒロとゼロツーの関係が大きく変わる節目を表しています。各見せ場の盛り上がりは、そのまま2人の関係の変遷のドラマ性を意味しているのです。

その点でも、以上の瞬間最大風速の高さは、本作の大きな魅力と言って差し支えないのではないでしょうか。

 

 

2. 風呂敷をたたまずに丸めて燃やしてしまう展開

釈迦に説法な話ですが、物語に張り巡らされた伏線、設定を「風呂敷」と表現することがあります。

この場合、その伏線、設定を巧みに回収・活用していくことは、「風呂敷をたたむ」という言葉で表現されます。

 

本作もこの「風呂敷」に当たるものはたくさんありました。

代表的なのは、水着回にヒロたちが迷い込んだ廃墟、ゾロメが出会ったおばあさんの話、もっと大きいところでは、「パパ」と呼ばれる存在の正体です。

 

しかし本作、とても乱暴に言うと、最終盤でその伏線を踏み倒してしまいました。

突然の「叫竜の姫」なる存在の提示、そして極め付けはこれ↓。

 

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なんだVIRMって・・・さすがにこれまで影も形もなかったよこんな存在・・・

広げられた風呂敷は、たたまれることなく、思いもよらない場所から上書きされてしまいました。燃えてなくなってしまった、と言ってもいい。

 

しかし、こうした展開の中でも、キャラたちはその生き方をいっこうに諦めません。

 

ヒロとゼロツーは、ただただ互いを求めあいます。

イチゴとゴローは、チームのリーダーとしての役割を変わらず懸命に果たします。

ゾロメとミクは、パパの正体に大きく動揺しながらも、倒すべき敵を自ら判断し、戦うことをやめません。

フトシとイクノは、失恋の壁も越えて、その思いを全うします。

そして、ココロとミツルは、本気で互いに恋した記憶を消されてしまいながらも、心に残った思いを頼りに、ジェニスタとして戦いを生き抜きます。

 

信じていたパパたちは味方ではなかった、真の敵は宇宙にいた、ずっと倒してきた叫竜は実は敵ではなかった、そんなどんでん返しの連続の中でも、彼らの生き方・信念がぶれないのです

フランクスを操縦するための道具ではなく、ヒトとして、自分の思いに正直に生きるため、ひたすら前を向き続けます。

 

 

これほどのものを見てしまうと、風呂敷は綺麗にたたむもの、と思い込んでいた自分の姿勢が間違っていることに気づきました。

あえて何の伏線も設定せず急な展開を視聴者に連続して提示することで、キャラたちにとっての現実の圧倒的な理不尽さを視聴者にも体感してもらい、

それを通して、

その理不尽な現実の中でも自らの道を諦めないヒロたちの強さを、身を以て視聴者に感じて欲しかったのでは、

そんな理解もできるのでは、と考えました。

 

風呂敷が綺麗にたたまれるさまを見ると、物語を外から眺める者としては快感を覚えるものです。

しかしだからと言って、風呂敷は綺麗にたたむだけが華ではない、あえて燃やしてしまうことでこそ伝わるものもあるのだ、と、新しい理解の仕方に気づくことができました。

 

 

 

 

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以上、相変わらず自己中作品振り返り記事でした。

赤と青という特徴的な2色で統一されたデザイン等、第一印象からとても気になってたアニメでしたが、期待通りとても楽しむ事ができました!

サラリーマンになってもなんだかんだアニオタをやめれてない!

 

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

 

 

(終わり)